訪問看護師で爪切りは可能です。でも、巻き爪や肥厚爪等は難しい。
元々訪問看護師として働いている中で、爪や足底のトラブルを抱えている方を多く拝見することがありました。
訪問看護の中で爪切りは療養上の世話の一つでもあり、業務に含まれます。
でも、看護師養成機関で、爪切りの方法について教わることはありません。
「歩きたい・歩けなくなったら困る」という声に、看護師として何ができるのかと思い、ドイツ式フットケアの認定資格を取得しフスフレーゲリンになりました。
技術を身に着けたものの訪問看護師として訪問する中で、爪切りは空いた時間に簡単にできる範囲のものしか、時間的には無理だったのです。
また、訪問看護事業所の中に「爪の手入れなんんて、医療行為ではない、介護職が行えばよい」という風潮もあったり。
巻き爪や外反母趾で、体重をしっかり支えられない・推進力となる指が使えない状態では、正しい歩行は困難です。単なる巻き爪の状態であればよいのですが、化膿し腫れて痛みを伴う状況になってからでは、改善にも時間がかかります。
フットケアの技術も車の免許のようなもので、資格を取っても使っていないとペーパードライバーの状態です。
本来の訪問看護の業務と並行して常に技術を研磨することはとても大変・・・・なので起業しました。
訪問看護ステーションにフットケアの知識・技術をもつ人材が一人でもいれば、より良い歩行が約束されるのではないかと思うのです。
ただ、必要な技術習得にもお金がかかりますし、使用する機材も必要です。
知識・技術を持った看護師が、訪問看護の事業所のフットケア業務だけを行うことができれば、介護保険での訪問ができるため利用者負担も少なく、今後の高齢化社会での予防介護にもなるのではないかと思っています。まだまだ解決することがたくさん・・・・どこから切り込んでいけばよいのやら