角質ケアの今昔~タコ・魚の目に張り薬?
2020/01/18
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訪問看護ステーションでの一場面なのですが、本来の担当者が訪問できないとき代わりに他の看護師が訪問するということがあります。
「魚の目ができていてスピール膏を張っているから外してください」という申し送りがあり代わりに訪問することになった際のお話です。
足についての知識を深めている最中ですが「スピール膏」をむやみに使用すべきでないことは承知していました。ましてや高齢で一人暮らしかつ糖尿病や血流障害のあるような方の場合は慎重に使用する必要があります。
大事には至りませんでしたが、周囲の健康な皮膚もふやけで大きなクレーターのような状況になっていました。実はこの方、糖尿病もある方。
担当看護師に安易に使用すべきことではないことは伝えましたがその意図は十分に伝えることが出来ませんでした。
ご家族とお住まいの方は、貼っている最中の観察点や、どういう状況は異常なのか・どう対処が必要になるかお話ができますが、ご高齢でおひとりでお住まいの方には一つ一つの行為が負担になる事もあります。
角質や魚の目は削り取るのが現在の対処法です。その日のうちに解消できます。足の形状、日頃の過ごし方や靴の状況に合わせ削る程度も調整します。市販の張り薬「スピール膏」は上手に使えば安価でお手軽ではありますが、同じ医療に携わる者が選択した方法としては悲しい事でした。
色々な対処法があり日々変わってきていますが、状況に合わせ対応できる知識と技術を常に心がけていきたいと思っています。